11月とは思えない暖かい日が続きます。
ですが、時々急に冷え込んだりもします。
その時にお口の中の弱いところに痛みが出たりすることもあります。
なるべく、弱いところができないように、現状として存在したとしても、なるべく綺麗にお口の中をコントロールできると、症状が出にくくなり日常生活が過ごしやすくなります。
先日、NHKのあしたが変わるトリセツショーという番組で、大人歯磨き、大人のブラッシングの方法について特集されていました。
色々あってやっと録画していたものを見終わったところです。
出演されていた、大阪大学の天野先生の講演も受講したことがありますが、とても面白くこの番組でもお話をされております。
https://www.nhk.jp/p/torisetsu-show/ts/J6MX7VP885/blog/bl/pnR8azdZNB/bp/pjRey4omA8/
もう無料動画配信はないかもしれませんが、また機会があればホームページの内容をご覧いただきたく思います。
基本的に天野先生がお話しされている方法で私たちも歯ブラシの方法をお話ししております。
もちろん、ここでお話しされていることに、皆さんのそれぞれに異なる環境に適した、お掃除の仕方や使う道具などを私たちはお話しします。
もし、お掃除の仕方を教えて欲しい、ということでしたら、受診の際にぜひお声がけいただければと思います。
歯ブラシなんかわかっている、と、患者さんに言われることもあり、悩み、困ってしまうこともありますので、理解していただく機会を、時間をいただけるのはとてもありがたいことです。
その場では難しいこともありますが、後日時間を作ってプラークの残っている箇所を染めながら、お話しできればと思っています。
また、この中でも出ておりましたが、磨き方を変えてから慣れるまでにしばらくかかります。
数ヶ月、場合によって年単位で、馴染ませる必要があります。
でも、たとえブラッシングの方法を獲得するために最初は苦労しても、今、人生は長く続きます。
100歳までに後、何年あるか、を考えると、後に歯を守りやすいブラッシングの方法、テクニックをご自身が持ち合わせていれば、より快適に過ごせるのではないか、そんなふうに私は考えています。
歯科関係者ではない方々で、歯科医院で十分なブラッシング指導を受け、テクニックを手にいれた方は限られています。私は50代ですが、周りでもそれほどはいないでしょうし、私のひと世代前の方々でしっかりとできている方は、かなり限られるのではないかと思います。
成人の方はお父さんお母さんが、ブラッシングの方法をしっかり知っているのかどうか、その上で子供の時に歯ブラシの方法を教えてもらっているのか、確認していただいた方が良いかと思います。
そして、ご自身がしっかりとブラッシングができているのを確認し、それが、これから続く次の世代に、ちゃんとしたお口の中の管理、ホームケアが受け継がれれば、全身的な医療費もかかりにくく、快適に過ごすことができるのではないかと思っています。
もちろん、ホークケアのみならず、歯科医院でのプロフェッショナルケア、両輪が必要です。
でも、ホームケアがない状態での、プロフェッショナルケアは、効果がかなり薄れます。
虫歯は処置をしても、元の虫歯のなかった時と同じような、強さ、抵抗力はなく、また再度虫歯になったり、欠けやすくなったりしていきます。
歯周病も、健康な状態から、5mm程度のポケットでしたら、回数と時間をかければ、完全ではないにせよ、ある程度は治っていくと思っていますが、6mmを超えるとかなり難しくなっていきます。
そして、どうしても、治すことができるもの、治すことができないもの、現状維持を目指すもの、色々なステージが病状によって異なってきます。
未来を見れば今が一番若い状態です。
なるべく、悪くせず、元気なまま保たせていくこと、でも病気になっているところは、処置をしながら、それが歯周病でしたら繰り返し歯石やプラークを取り環境を整えて、歯茎がなるべく治りやすいようにしていくこと、虫歯でしたら、虫歯を除去し詰めたり被せたりしながら、治したところがなるべくまた悪くならないように、綺麗にしていこと、それが人生を快適に過ごしやすくするのに、大切ではないか、そのように歯科医師の立場から思っています。
そういえば、捻挫した足首はやっと気にせずに歩くことができます。
階段はまだ違和感がありますが、それでも色々気にせずに仕事ができるのはありがたいことです。
患者さんはじめ、ご心配いただいた方々に感謝いたします。ありがとうございました。
2023年11月08日 18:55