糖尿病の方へ
暑い日々が続いています早く涼しく過ごしやすい時期になって欲しいものです。
さて、当院でも現在多くの糖尿病の方に来院していただいております。
そしてHbA1cの状態を見ながら、抜歯などの外科処置を行なっております。
歯周病と糖尿病はお互いに状態を悪くする病気です。
平成28年の国民健康・栄養調査の結果を見ると、糖尿病有病者が1000万人、糖尿病を強く疑われる方が1000万人といわれています。
色々なエビデンスを見ると、歯周病の基本治療でHbA1cの値が0.6%ほど落ちる事が言われております。
歯科単体から見れば、お口の中の環境をできるだけ良い状態にし、
またそれを保つ事で、低栄養など防ぐ事ができる、また何より美味しくご飯を食べられるように、と考えておりますが、
それに加え、体全身の健康に対しても寄与できることを、うれしく思っています。
重い糖尿病の方はメンテナンスが年に4回ほどは必要だと言われています。
ぜひ、お口の中を綺麗にしながら、全身の健康に寄与できればと思っています。
重度の歯周病の方も多くいらっしゃいますが、歯周病の基本処置を行い、場合によって外科的な処置を行なったりしながら
数年通っていただくと、歯茎が引き締まっていく事が多いと感じています。
ただし、一番大事なのは、お家でのブラッシングです。
これと、私たちのプロケアが噛み合い改善が見られると治療をしていてとても楽しく思います。
できれば私が歯周病治療だけできるのでしたら、それに越したことはないのですが、それでは、虫歯の治療だったり入れ歯の治療が進まなくなってしまいます。
そこは私も確認しながら歯科衛生士が歯石除去などを行なってまいります。
人生100年時代は本当に来ていると思います。
できるだけ良い歯を残す事が、歯を保つための第一だと思いますし、歯周病も若いうちにコントロールする事でまだ治しやすくなります。
歯茎から出血などが見られるときには歯周病のサインです。
これをいかに無くしていくかが、歯周病治療の目安になっていきます
もちろん、通っていただいている間に悪くなる歯もありますが、何もしないでなくす歯に比べれば微々たるものだと思っています。
ぜひ、日常を何も気にせず過ごすために、早めの受診と、メンテナンスをお勧めします。
2024年09月15日 01:13