歯と口の健康週間です
すこしづつ暑い日が出てきました。最初は暑さに慣れるのが大変のようです。
くれぐれもお気をつけください。
さて、6月4日から10日まで歯と口の健康週間です。
マスク生活の長期化で乾燥により歯周病や虫歯の発生が多くなっているようです。
歯は一度虫歯の処置をすると、詰めた物や被せたものの境から虫歯ができやすくなってきます。
また歯周病も一度、炎症で周りの骨がなくなって歯の支えがなくなると、それが治るのはとても難しく、現状維持が限界、場合によって抜歯といったことも出てきます。
なるべく良い状態の口の中であることが、口腔内の良い状態を長持ちさせるのには大切です。
私が生まれた頃は、男性の平均寿命は70歳でしたが、今や80歳を超えています。
来院いただいている方でも90歳を遥かに超え、100歳近い方も来院されています。
これから20年後はどのようになっているかわかりませんが、きっともっと長くなっているのではないか、と思います。
なるべく良い状態を保つことが、とても大切です。
私たちはそのお手伝いができればと思っています。
そこには、守れたかもしれない歯に削ったりする、不可逆的な処置をしたくない、との思いもございます。
先日総理大臣からの報道で、国民皆歯科健診、と言うことも出てまいりました。
これはトヨタ系列の健康保険組合や、 IBMの健康保険組合ですでにデータとしてはもう10年以上前に発表されていたと思いますが、お口の中が元気だと、体全身の病気に対しての抑制になり、総じての医療費が少なくて済むといった調査だったと思います。
この場合のお口の中の元気、と言うのはただ自覚症状がない、と言うことではありません。
症状はなくとも、歯周病や虫歯になっていることが多くあります。
この場合のお口の中の元気、は、歯周病に関しても虫歯に関しても歯科に受診して、しっかり管理ができた状態です。
先ほど、書きましたが、重度の場合はもちろん歯周病の現状維持が限界のこともありますし、場合によって抜歯することが最善と言ったこともありますが、それでも、しっかり管理することが大切です。
私たちができることで、それによりいろいろな全身疾患が予防できるのでしたら、とても嬉しいことだとおもっています。
2022年06月05日 00:00